[中国]ウイグル自治政府副主席が8億円収賄。高額美容費に突っ込む/すぐに処刑だ！［中国の反応］

初出：2021-07-30

中国における汚職収賄官僚の常
中国の反応

中国における汚職収賄官僚の常

新疆ウイグル自治区政府の任華元副主席の4715万元（約8億円）余りに上る収賄事件の裁判が蘇州中級人民法院で行われた。
任華は2007年から2020年まで、中国共産党ウルムチ市委員会常務委員、宣伝部部長、新疆ウイグル自治区文化庁党組書記、副庁長、新疆ウイグル自治区教育庁党組書記、新疆ウイグル自治区政府副主席などの職務を歴任するなか、工事の受注、会社経営、銀行貸付、転職などの面で便宜を図り、関連機関と個人から計4715万元(約8億円)余りの金品を受け取った。

2020年6月1日、任華が調査されたニュースが伝えられ、同年11月30日、任華は党籍剥奪・公職追放が下された。出所不明の蓄財は国庫に納められる。
理由としてあげられたのが、理想と信念を失い、初心の使命を忘れ、党に対する忠誠心がなく、組織審査に抵抗し、迷信活動を大いに行うというものだ。また、中央の八項規定の精神に違反し、公正な公務の執行に影響を及ぼす恐れのある宴会や買い物、高額な美容などのぜいたくな消費、個人に関する事項を規定通りに報告せず自ら同窓会を設立し不正に参加する、違法な融資を行い多額の見返りを得て経営者から多額の資金を借りて利益を得る、公権力を私利のための道具に利用し職務上の便宜を利用して企業経営・工事受注・土地譲渡などで他人の利益を図り巨額の金品を不法に授受したというものだ。

高額な美容費を費やしていた指摘もあり、この点は汚職女性官僚によく観られる共通点だ。昨年2020年9月にも、内モンゴル自治区満州里市委員会の元副書記・許愛蓮市長は収賄罪、影響力収賄罪で公判が開かれたが、検察の起訴内容によると、許愛蓮は総額200万元（約3400万円）以上の賄賂と同時に、MS間葉系幹細胞の注射費用15万元（約250万円）を不法に受け取っている。
美容を愛する許愛蓮は冬虫夏草トローチ購入を繰り返し頼み、経営者から17.4万元（約300万円）相当の冬虫夏草のトローチ6箱を受け取ったり、間葉系幹細胞注射を施術した。これは現在最も有効な抗老化治療法であり、局部注射或いは全身注射により臍帯から分離培養した間葉系幹細胞を得て、細胞のコラーゲン産生を刺激し、美容の効果を達成し、しかも免疫力を明らかに高めることができる。ただし、高額な費用がかかり普通の人に手が届かなく、許愛蓮はワンショット15万（約250万円）もかけていた。

汚職と賄賂で15年の刑を宣告された北京市文化資源局の元党書記兼副所長である張徽光は、美のために50万元近くの賄賂を受け取った。

また迷信活動の指摘もある。これもまた汚職官僚の中では珍しくなく、個別の迷信活動や仏陀に祈るもの、汚職の蓄財を寺院に寄付するものなどは省管幹部にも数多いる。

今回の発表で注目すべき点は「自ら同窓会を設立し不正に参加した」ことが初めて通報の中で現れたことだ。2018年10月1日から施行された『中国共産党懲戒処分条例』第74条によると、党員指導幹部が関連規定に違反して組織を作り、自発的に設立した同郷会、同窓会、戦友会などに参加し、情状が深刻な場合には警告ないし、厳重警告するか、または党内職務処分を取り消すと規定されている。

裁判では、検察は関連証拠を提示し、被告人である任華被告と弁護人が質証を提示し、双方が法廷で十分に意見を述べ任華被告が最終陳述を行い法廷で罪を認めて謝罪した。裁判所は任意の日に刑を宣告することを発表し閉廷された。

参考：　https://www.163.com/news/article/GG4P9ISV00018AP2.html