中国「仮想通貨マイニング事業は禁止することにした」人民「歓喜！グラボが買える」【中国の反応】

仮想通貨終了のおしらせ
注釈
中国の反応

仮想通貨終了のおしらせ

9月24日、中華人民共和国国家発展改革委員会の公式サイトで新たな発表（発改運行[2021] 1283号）が掲載された。（発表自体は9月3日）
①仮想通貨「マイニング」活動を淘汰すべき産業とし、マイニング企業に対して「淘汰類」企業電気価格を適用する。
②データ終了センター名目での仮想通貨のマイニングを禁止。
③電信設置業務に対する審査の厳格化、いかなる名目でも仮想通貨「マイニング」企業に電力を供給してはならない。
④仮想通貨「マイニング」プロジェクトの電力市場への参加は認められない。
⑤仮想通貨「マイニング」プロジェクトに対するすべての財政税支援と金融サービスを停止する。

※　稼働中の「マイニング」プロジェクトを総合的に整理し、あらゆるデータの提出を求め、ローカルの仮想通貨の調査漏れを確認。
関連法制に基づき既存の「マイニング」プロジェクトも期限内の終了・閉鎖を促す（罰則規定有り）。
中央政府直下の全ての地域・人民政府で浄化と終了のためのロードマップを策定。国は専門の第三者機関を設置し、タイムリーに各人民政府の作業状況を評価する。（かなりの本気度）

注釈

※　今回の内容は企業活動を実質的に不可能にするというもので、暗号資産の所持の全面禁止ではないようです。
ただし、「金融機関の直接的または間接的な支援を禁止」という項目が一般の市場取引も含めるようになると話は変わります。

規制の背景には中国での仮想通貨マイニングの過熱があります。中国は発電能力に対してマイニング事業者が多すぎることで電力供給に問題が発生しており、一般の工場などにしわ寄せが出ているようです。布告の中でも「環境負荷」や「炭素排出量」と再三に渡り書かれていますが、マイニングは「電力消費=多く掘れる」というのが実際で、生産性のない計算に電力を消費するという矛盾がつきまといます。
なぜ？SDGｓ勢が問題視しないのか疑問なくらい。

とはいえ一番は「デジタル人民元」でしょう。中国は国の管理を離れた資産の存在（海外口座、暗号資産など）を嫌っています。
そして実際需要が多く、数年前も北京で闇両替（ドル、ユーロ、円を相場より高レートで外貨を交換してくれる業者（個人宅））が有りました。国外への外貨持ち出し額も制限されており、単純に外貨を確保したい層が一定数います。（詐欺も有ります）

これからグラフィックボードが安くなるのと、NVIDIAなどの株価が一時的に下がると思われます。（とはいえ、自動運転など半導体需要は高いので戻すとは思います。）
ビットコインは需給両面で中国の影響が大きいのも事実。安全資産やマネーロンダリングとしての需要が高い。発表自体は9月3日なので専門的に追っている市場関係者は織り込んでいると思いますが、一般投資家はこれからが動くと思います…。